転院をご検討されている方へ
産婦人科で不妊症の相談・治療をしているもののなかなか妊娠にいたらない、やむを得ず、引っ越しをしないといけないなど、転院をご検討されている方もいらっしゃることと思います。
もし、現在の不妊治療に不安を感じていらっしゃる場合は、もう一度、お世話になっている主治医の先生に現状と今後の治療の方針について尋ねてみてください。その説明を聞いて納得できれば、そのまま治療を続けても良いと思います。
しかし、納得できなければ、転院を決意しても良いかもしれません。
治療内容や生殖医療の水準や技術には、診療施設によって差があり、特に、体外受精や顕微授精は保険適用外の診療のため、大きな実力差があります。医師の経歴や実績(妊娠率など)のほか、培養室や胚培養士の規模や実力にも左右されますので、確実な情報を入手してください。妊娠という結果が得られなければ、決して時間を無駄にせず、受診される施設(病院やクリニックなど)を変えてみても良いと思います。
不妊治療は産婦人科の中でも特殊な分野のため、不妊専門クリニックの受診をお勧めします。
ただし、転院をすると、以前と同じ検査をまた受け直さないといけないなど、費用や時間がかかるというリスクが考えられますが、そういったリスクを少しでも軽減するために、主治医の先生から過去の検査データー(レントゲンや各種検査結果など)を受け取っておくようにしてください(1年以内のデーターは初診検査時に省略できます)。
主治医の先生が信頼できない訳ではないけれど、長い間妊娠にいたらないという場合でも、違うドクターに検査結果を見てもらうと、異なる治療を行なってくれて、妊娠にいたることもあります。不妊治療には、「この方法で100%妊娠する」という治療法はないので、医師も患者さまも悪気なく、同じ治療を繰り返してしまうことがありますが、どこかのタイミングで、転院するのも一つの方法かもしれません。
不妊症は患者さま自身のストレスも大きな要因になりますので、好きな病院、好きな先生(相性の良さ)を求めて転院されることはとても良いことだと思います。自分自身に合った信頼できる医師と巡りあえることが、体外受精(IVF)・顕微授精に限らず、どのような治療においても重要と考えます。
当院では幅広い不妊治療を行なっており、妊娠率でも全国平均を大きく上回る実績を誇っております。
現在、他院で不妊治療を行なっているけれど、今後の転院をご検討されている患者さまのご来院、お問い合せを心よりお待ち申し上げております。
明けない夜はありません。一緒に頑張りましょう。