PGT-A特別臨床研究の概要について
PGT-A特別臨床研究の背景
近年、解析法の進歩により、PGT-Aを実施した場合の妊娠率や流産率の改善が、海外で報告されるようになりました。
日本では2016年から、日本産科婦人科学会主導で、PGT-Aの有効性を調べるための予備研究が始まりました。PGT-Aを83名が実施した結果、移植あたりの妊娠率が約70%となり、PGT-Aを実施しない場合の30%と比べ、高いことが判りました。しかし、流産率や一人ひとりあたりの妊娠成功率が改善されるかは分かりませんでした。
そこで、流産率や一人あたりの妊娠成功率が改善されるかを確かめるため、参加人数を増やし、2019年12月からPGT-A特別臨床研究が実施されています。
PGT-A特別臨床研究の対象者
- 体外受精・胚移植実施中で、直近の胚移植で2回以上連続して臨床的妊娠が成立していない方
- 過去の妊娠で臨床的流産を2回以上反復し、流産時の臨床情報が得られている方
- 夫婦のいずれかに染色体の構造に変化がある方