卵子活性化処理法(カルシウムイオノフォア)

卵子活性化処理法(カルシウム(Ca)イオノフォア)について

卵子活性化処理法(Oocyte Activation)は、生殖医療の一環として行われる手法の一つです。

通常、卵子は受精によって活性化され、受精卵が形成されます。しかし、一部の不妊症や受精の障害がある場合、卵子の活性化が不十分であることがあります。

卵子活性化処理法は、このような状況で卵子を人工的に活性化させる手法です。

カルシウム(Ca)イオノフォアの効果について

通常、ICSI(卵子内精子注入)が行われた後、受精した卵子は細胞周期を進行させるためにカルシウムイオンの放出が必要です。しかし、一部の卵子ではこの過程が不足していることがあります。ここで、カルシウムイオノフォアが活躍します。

カルシウムイオノフォアは、卵子の細胞膜を通過しやすくする働きがあり、これによって卵子内のカルシウムイオン濃度を増加させます。これにより、細胞周期が正常に進行し、受精卵の形成が促進されるとされています。

治療におけるリスク・副作用など

受精障害の原因は多岐にわたり特定が難しいため、すべての方に効果があるわけではありません。