子宮頸がん予防ワクチンの接種を開始しました。
2010.09.29
当院で子宮頸がん予防ワクチンの接種ができるようになりました。
子宮頸がんとは、子宮の入り口付近(頚部)にできるがんです。
子宮頸がんの原因
HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因です。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、皮膚や粘膜に存在する、どこにでもいるありふれたウイルスです。このウイルスの種類は100種類以上ありますが、子宮頸がんの原因となるのは、15種類程で「発がん性HPV」と呼ばれています。
この発がん性HPVは主に、性交渉によって感染します。
発がん性HPVに感染しても、90%以上は体内から自然に排除されますが、排除されなかったり一部のウイルスの感染が長期間続くと、がん化するといわれています。
子宮頸がんの症状
子宮頸がんの初期には、自覚症状がないため、検診などでみつかることも少なくありません。進行していくと以下の様な症状があらわれます。
●進行した子宮がんの症状
・性交後出血
・おりものの異常(茶褐色、黒褐色のおりものが増える、など)
・不正出血(月経時以外の出血)
・下腹部や腰の痛み など
ごく初期にみつけることができれば、多くの場合、子宮を温存することができますが、進行すると子宮の全摘出や、放射線や薬を使った治療も必要となり、妊娠や出産に大きな影響を及ぼします。
子宮頸がんワクチンは・・・
発がん性HPVの中でもHPV16型、18型の2種類は、その他の発がん性HPVに比べて、特に子宮頸がんになりやすく、20〜30代の子宮頸がん患者さんから高い頻度で見つかっています。
日本では1日に約10人が子宮頸がんで亡くなっています。
子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、このHPV16型、18型の感染をほぼ100%防ぐことができます。
発がん性HPVは性交渉によって感染するため、性活動が活発になる時期より前にサーバリックスを接種しておいた方が効果的で、海外でもいわゆるセクシャルデビュー前(10-13歳ぐらい)の女児への接種が奨められています。しかし過去に感染の機会があった女性でも、自然感染では次の感染を防ぐのに十分な抗体が産生されずに同じ型の発がん性HPVに何度も感染するあること、すでにHPV16型、18型のどちらか片方に感染していても、もう片方の感染は防げることなどから、成人女性に対しても(45-46歳まで)サーバリックスは有効であると考えられています。
接種方法
子宮がん予防ワクチンは、半年間に3回接種します。
初回接種、初回接種から1ヶ月後、初回接種から6ヶ月後の合計3回の接種が必要です。3回接種することで十分な効き目が得られるため、きちんと最後まで摂取することが重要です。
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