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インフルエンザワクチンの予防接種を行います。

2013.10.22

今年もインフルエンザワクチンの予防接種を開始いたします。

当院通院中の患者さんから「妊婦もしくは妊娠の可能性のある女性はインフルエンザワクチンの予防接種を受けることができるのでしょうか?」という質問をよく受けます。

インフルエンザワクチンの説明書を見ると、「妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦や妊娠の可能性がある女性には接種しないことを原則とし、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ接種すること」と書かれています。こちらは妊婦に投与して何らかの問題が生じても製薬会社として一切責任をとりません、という責任回避の記載であり、ほとんどの薬の説明書に書かれています。説明書に従えば、妊婦に投与できる薬はほとんど存在しないことになりますが、現実では医師が経験と責任により一般に安全であろうと言われている薬を投与しています。
妊娠した女性がインフルエンザに感染すると症状が重くなり、肺炎などを引き起こすことがあります。新型インフルエンザに関するデータは不十分ですが、季節性インフルエンザと同様であると推定されます。
以下、インフルエンザワクチンの投与に関して、国立感染症研究所からの回答がありますので、抜粋致します。
『インフルエンザワクチンは病原性をなくした不活性化ワクチンであり、胎児に影響を与えないと考えられている為、妊婦は接種できない者に含まれません。しかし、妊婦又は妊娠の可能性がある女性に対するインフルエンザワクチンの接種において、国内での調査結果が十分に集められていないので、現段階では接種によって得られるメリットが、危険性を上回るという認識がある場合に接種することが適切ではないか、と考えます。妊娠初期には流産する可能性の高い時期なので、一般的には予防接種は避けた方が良いと考えられます。米国の報告では、もしワクチン接種するならば、妊娠の初期(妊娠13週前後まで)を除き、ワクチン接種による特別な副反応の報告はなく、妊娠の初期に摂取しても胎児に異常の出る確率が高くなるというデータもないことから、予防接種直後に妊娠が分かっても人工妊娠中絶をする必要はないと考えられています。』

料金 ¥3,150.-(消費税込):自費になります。