10/13〜インフルエンザの予防接種を始めます。
2015.10.06
10/13(火)から、インフルエンザワクチンの接種を始めます。
不妊治療で受診されている患者さんからも
「妊娠もしくは妊娠の可能性がある女性はインフルエンザワクチンの接種はできないのでしょうか」
といった質問をよく受けます。
インフルエンザワクチンの説明書では
「妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦や妊娠の可能性がある女性には接種しないことを原則とし、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ接種すること」
と書かれており、
「インフルエンザワクチンを接種して何らかの問題が生じても製薬会社は一切責任をとりません。」
という責任回避の記載が書かれており、他の薬にもほとんど同じ内容が書かれています。
説明書に従えば、妊婦は、ほとんどの薬は使用できない事になりますが、現実では医師が経験と責任により、一般に安全であろうといわれている薬を投与いたします。
妊娠した女性がインフルエンザに感染すると症状が重くなり、肺炎を引き起こすことがあります。
以下、インフルエンザワクチンの投与に関して、国立感染症研究所からの回答がありますので、抜粋致します。
『インフルエンザワクチンは病原性をなくした不活性化ワクチンであり、胎児に影響を与えないと考えられている為、妊婦は接種できない者に含まれません。しかし、妊婦又は妊娠の可能性がある女性に対するインフルエンザワクチンの接種において、国内での調査結果が十分に集められていないので、現段階では接種によって得られるメリットが、危険性を上回るという認識がある場合に接種することが適切ではないか、と考えます。妊娠初期には流産する可能性の高い時期なので、一般的には予防接種は避けた方が良いと考えられます。米国の報告では、もしワクチン接種するならば、妊娠の初期(妊娠13週前後まで)を除き、ワクチン接種による特別な副反応の報告はなく、妊娠の初期に摂取しても胎児に異常の出る確率が高くなるというデータもないことから、予防接種直後に妊娠が分かっても人工妊娠中絶をする必要はないと考えられています。』
料金 ¥4,320.-(消費税込):自費になります。