イントラリピッドの効果について
採卵4回、移植2回、どちらも陰性。これから今ある廃盤法3項移植予定だということです。
NK細胞活性が高いと言われ、イントラリピット点滴を移植時やる予定ですが、どの程度効くものでしょうか。 副作用はありますか。
レディースクリニック北浜
Dr.奥 裕嗣
イントラリピットは点滴で静脈内に投与しますので、 代表的な副作用としては血栓性の静脈炎を起こすことが報告されています。
あとは治療によって妊娠率が上昇するというような報告もありますけど、否定的な論文も多いですね。
今後この本当にイントラリピットが有効かどうかというのは、このNKが本当にそれを使うのに有効な指標になるのかどうかですね。
イントラリピットの治療適用を決めるための検査方法ですね。
どういう検査方法がいいのかとか、あるいはその検査によって用いた大規模なデータをもとに、それが本当にイントラリピットが有効なのかどうかっていうのを今後検討していく必要がある、
ちょっと今はまだ僕はそういうレベルの治療法かと考えています。
あとはこのNKっていうのは本当に不育と関係があるかっていうのは疑問視されていることもあるんですけど、 どうしてもやっぱり例えばですね、お家の主婦の方とお仕事を持っている方、お家の主婦の方ストレスがないというわけではないんですけど、 やっぱりお仕事を持っている方よりストレスがかかっている方も多いという可能性があるのかもしれないんですけど、このNKが上がっているというような報告があります。
テンダーラビングケアって言うんですけど、カウンセリングですね、気持ちをリラックスしてすること、それだけでもNKが下がって流産の予防ができるというようなことがありますので、 できるだけ何かリラックスできるような日常生活を送っていただくというのが一ついいかとは思います。
TH1/TH2比率11.8で今の病院では12以上で治療するようですが、 調べると10以上で治療するところもあるようです。何か自分で対策などはできるものなのでしょうか。
今のテンダーラビングケアでどうでしょうか。

レディースクリニック北浜 院長 奥裕嗣
- 医学博士
- 日本産婦人科学会専門医
- 日本生殖医学会生殖医療専門医
- 日本生殖医学会生殖医療指導医
愛知医科大学卒業後、同大学産婦人科学教室に入局。その後、アメリカにて体外受精や顕微授精をはじめとする生殖医療技術の研修を受ける。
IVF大阪クリニックおよびIVFなんばクリニックで副院長を歴任した後、レディースクリニック北浜を開院。以来、20年以上にわたり不妊に悩む患者さまの診療に従事している。