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不妊治療にまつわるQ&Apowerd by jineko

2回の流産後の治療はどう進めるべき?

教えて!

2回の流産を経験し、妊娠することに不安を感じています。
夫婦で話し合った時に、主人から 子供は欲しいけど、もう悲しむ姿は見たくない。
だけど決めたことは一緒に進んでいくよと言われました。
今月、引っ越しをしたので、そのタイミングで 不妊治療を行っているクリニックに転院しようと考えていましたが、妊娠できないわけではないのと、精神的・金銭的な面、 主人からの言葉を受けて、町の産婦人科に通おうか迷っています。
できるだけ早く子供が欲しいのですが、半年に2回の流産を経験しているので不安です。
半年に2回流産を経験されたそうです。流産が続いた原因としては、どのようなことが考えられますか?

お答えします

レディースクリニック北浜 
Dr.奥 裕嗣

こちらは染色体以上の受精卵です。
偶然2回以上の染色体以上の受精卵が着症したという可能性は否定できませんが、 2回以上流産を繰り返している方は不育症と言います。
不育症の原因になるような検査、ご夫婦の染色体検査も含めて受けられることをお勧めします。
不育症検査は今画面に表示されている検査が一覧になります。

質問

AKさんの年齢や健康状態、ライフスタイルなども妊娠や流産に影響を及ぼしているという可能性はありますか?

回答

ライフスタイル等と流産の影響はあまりないのではないかと思いますが、一つはNK細胞活性というのがありまして、流産の過剰な気持ちになるとあがって、流産の原因になっている可能性は否定できない可能性はあります。

質問

先生であれば、AKさんのようなケースに対しては どのような検査や治療をご提案されますか?
特に繰り返し流産を経験している方の場合の治療方針について教えてください。

回答

お示ししました不育症の検査を受けていただいて、2回以上流産を繰り返している方に不育症の検査を受けられると、約7割以上の確率では異常が見つかってくると言われています。
異常が見つかれば、そちらに対して的確な治療を受けられることによって 確実に流産のリスクを少なくしていくということが可能です。
あとは保健診療ではなくなりますが、ご夫婦のどちらかに転座型というタイプの染色体異常がある場合は 体外受精を受けていただいて、出生前着床診断でPGT-SRという検査を受けていただいて、正常な卵を戻すことによって流産のリスクを少なくしていくことが可能です。

質問

精神的・金銭的な負担を感じているようです。
このような場合の治療の進め方について、先生からのアドバイスをお願いします。

回答

先ほどお話ししたように、的確な診断をして、的確な治療を受けていただくことによって流産のリスクは少なくしていくことが可能ですので、それが精神的な負担・身体的な負担の予防にもなると思いますので、不妊治療専門のクリニックでしっかり検査を受けられて、しっかり検査を受けられて、しっかり治療をしていただくというのがいいかと思います。

レディースクリニック北浜 院長 奥裕嗣

  • 医学博士
  • 日本産婦人科学会専門医
  • 日本生殖医学会生殖医療専門医
  • 日本生殖医学会生殖医療指導医

愛知医科大学卒業後、同大学産婦人科学教室に入局。その後、アメリカにて体外受精や顕微授精をはじめとする生殖医療技術の研修を受ける。
IVF大阪クリニックおよびIVFなんばクリニックで副院長を歴任した後、レディースクリニック北浜を開院。以来、20年以上にわたり不妊に悩む患者さまの診療に従事している。