排卵検査薬が要請でも排卵しないことはある?
多嚢胞性卵巣症と言われ、様子見でタイミング法をすることになり、毎月、排卵検査薬を使って排卵の有無を確認しています。
排卵検査薬が強陽性から陰性になったことを確認しているのですが、陽性から陰性になっているのを確認していても排卵してないことはありますか?
レディースクリニック北浜
Dr.奥 裕嗣
排卵しているかどうかというのは超音波で卵胞ができていることを確認して、高温期になってから卵胞が消えていることで排卵を確認するのが良いかと思います。
例えば検査薬でLHという黄体化ホルモンを測っていますが、強陽性から下がってきて通常排卵はしているんですが、超音波で見ると黄体化未破裂嚢胞(LUF)で排卵せずに残っているのは数%に認められます。
あと多能性卵胞の方はベースの値のLHというホルモンが高く出る方が多くて、いつも排卵の時期ではないのにLHの排卵検査薬がプラスに出て擬陽性というので騙されることがあります。
左の卵管は通りが良いとのことなのですが、右の卵管が詰まっているか、かなり狭いかと言われています。卵管造影検査も痛すぎて右側が開通しなかったのですが、この場合は妊娠率は変わりますか?
主治医は「片方詰まってるからとはいっても妊娠率は変わらない」と言っていたのですが、どうなのでしょうか?
右卵管の詰まりと多嚢胞性卵巣症を持っていると、かなり妊娠しにくいでしょうか?
レディースクリニック北浜
Dr.奥 裕嗣
右が閉塞で右から卵胞が排卵してきた場合、左側の正常な卵管が卵子をピックアップキャッチする確率が通常1/4(25%~30%)ぐらいと言われていますので、閉塞してい方の卵管からの妊娠率というのはやはり25%~30%の確率に低下すると思います。
また右卵管の詰まりは低下すると思いますが、多嚢胞性卵胞は排卵誘発の薬を使ってしっかり排卵してくれば成績にはあまり影響は出ないと思います。