妊娠したい方のためのレシピabout fertility treatment

近年、女性を中心に浸透し注目されている「菌活」についてご紹介。
菌活とは、腸内環境を整え、美容やダイエット、アレルギー緩和など、健康のために様々な菌を食生活に取り入れることをいいます。

No.30 菌活

一言で「菌」といっても様々な種類があり、一番イメージしやすい食品がヨーグルト。乳酸菌のチカラで腸内環境を整えます。

他に、「納豆」も代表的な発酵食品。「畑のお肉」といわれるほど栄養価が高いことは周知の事実。まずは良質のタンパク質、植物性にして動物性タンパク質が持つアミノ酸を含みます。又、悪玉コレステロールを減少させ動脈硬化、脳血栓などの予防に作用する「リノール酸」「リノレン酸」を含み、疲労回復に作用するビタミンB1、過酸化脂質の生成を防ぐビタミンB2、抗酸化作用と過酸化酸素の働きを抑制するビタミンEを含みます。
そう考えると、一粒の納豆が持つ栄養素は計り知れません。
発酵の素である納豆菌は、腸内でも生息、ビフィズス菌などの善玉菌増殖を助ける働き、サポニンは血管壁に付着したコレステロールを流し動脈硬化予防に作用します。特有にニオイとネバネバ食感に好き嫌いは分かれますが、毎日1パック食すことで健康維持につながります。継続はチカラ成り!

そしてあまり知られていない和食の決め手「出汁」に使用されるかつお節も発酵食品。約80%がタンパク質であり、カビのチカラによって「イノシン酸・グルタミン酸」に分解され、脳活性や老化防止に作用します。他に肝機能促進、血中コレステロール抑制に有効なタウリンも含むアミノ酸の宝庫。更に、青魚の代表的栄養素、「DHA・EPA」の脂肪酸も豊富です。
かつお節は日本が誇る発酵食品。粉末タイプも美味しく手軽で重宝しますが、時には本格的なかつお出汁を用いて旨味と風味、そして、栄養素を存分に吸収し菌活することもいいですね。

発酵食品には免疫力を高める効果があります。菌活のポイントは、一つの食材から摂るのではなく、多くの食材から菌を摂取することが、体内でより一層効果をアップさせるポイント。
食品によって含まれる菌は異なり、働きも様々。醤油や味噌、納豆など馴染み深い食材は私たちの食生活に根付いているため、自然と菌活していることも。

腸内環境を整え、免疫力をアップ。体質改善を意識しながら、妊娠に備える身体作りを目指せるといいですね。そして、これから冬にかけて、風邪やインフルエンザが蔓延する季節。まずは、ウイルスを寄せ付けない身体づくりを目指しましょう。

お役立ちレシピのご紹介

出汁を効かせた炒め茄子の煮浸し

☆材料 2人分

◇茄子 ・・・・・・・・・ 3個
◇ピーマン ・・・・・・・・・ 2個
◇みょうが ・・・・・・・・・ 1/2本
◇おろし生姜 ・・・・・・・・・ 1片
◇ねぎ ・・・・・・・・・ 少々
◇出汁 ・・・・・・・・・ 200cc(顆粒出汁の場合:3gと水3/4カップ)
◇しょうゆ ・・・・・・・・・ 大さじ1
◇みりん ・・・・・・・・・ 大さじ1
◇酒 ・・・・・・・・・ 大さじ1
◇ごま油 ・・・・・・・・・ 大さじ1、1/2

◇作り方
  1.  茄子は縦半分に切り、皮に斜めに切り目を入れる
  2.  ピーマンは縦に4等分に切る
  3.  みょうがは千切りにする
  4.  鍋にごま油を熱し、茄子の両面をこんがりと焼き、ピーマンを加え軽く炒める。
  5.  ④に出汁200ccを加え、茄子がやわらかくなるまで煮て、出来上がり。
  6.  器に盛り付け、千切りにしたみょうがをのせて完成

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