妊娠したい方のためのレシピabout fertility treatment

2017年がスタートしました。
お正月はおせち料理にお餅に暴飲暴食が続く方も多かったのではないでしょうか。
そんな暴飲暴食時にも必要な成分「カルニチン」についてのお話です。

No.20 カルニチン

L-カルニチンは特殊なアミノ酸の一種で、エネルギー代謝に不可欠な栄養素です。
脂肪酸をミトコンドリアに届けるにはカルニチンが無いと、ミトコンドリア内膜を通過することができません。
L-カルニチンは、20歳代をピークに加齢とともに減少し、体内で不足するようになる成分です。

供給源

①体内での合成
L-カルニチンは、リジン・メチオニン(アミノ酸の一種)から肝臓腎臓で少量(1日約10mg)が生合成されます。

②食品およびサプリメントから摂取
卵・豆・野菜類にはあまり含まれず、赤身肉に多く含まれています。
特に羊肉に多く牛肉にも含まれます。
通常の食生活からは摂取量が少ない為に、サプリメントで摂取することが望まれます。

働き

食事から摂取した脂肪をミトコンドリアに運びこむのに欠かせない成分です。
そのため脂肪燃焼成分として有名な成分。
食事からの脂肪酸はカルニチンと結びつき、ミトコンドリアに入ることでエネルギー産生が進み、体内が活性化されます。

卵子とカルニチンの関係が注目されていて、通常の細胞には数百~数千個しかミトコンドリアが存在しませんが、卵子には10万個~20万個のミトコンドリアが存在します。
そのため、卵子の働きにはカルニチンの摂取が欠かせません。
不足するとエネルギーが足りなくなり卵子の質の低下や細胞分裂の過程で異常をきたすことがあります。

お役立ちレシピのご紹介

ローストビーフ

カルニチンを豊富に含むのは羊肉ですが、取り扱っているお店も少なく味も独特、なかなか料理をする機会がありません。
その為今回は次に含有量の多い、牛肉の赤身を使ったレシピのご紹介です。

☆材料 2人分

◆牛もも肉塊 ・・・・・・・・・ 300~400g
◆塩コショウ ・・・・・・・・・ 適量
◆おろしにんにく ・・・・・・・・・ 適量
~ソース(お好みで)~
◆おろし玉ねぎ  ・・・・・・・・・ 1/2個
◆おろしにんにく  ・・・・・・・・・ 0.5~1かけ
◆赤ワイン  ・・・・・・・・・ 50cc
◆醤油   ・・・・・・・・・ 大さじ2
◆みりん  ・・・・・・・・・ 大さじ1
◆砂糖   ・・・・・・・・・ 大さじ1
◆バター   ・・・・・・・・・ 10g

◇作り方
  1. 牛肉に塩コショウ・おろしにんにくをすり込み、味が染みやすいようにフォークで刺して30分位常温に置く
  2. 油を引き強火で全体に焼き色を付ける
  3. 蓋をして弱火で両面を5分程度焼く
  4. ③の肉をアルミホイルでつつみ30分程度放置する
    ≪ソース≫

  • ①おろした玉ねぎ・にんにくをバターで炒める
  • ②残りの調味料も鍋に入れひと煮立ちさせれば完成
  • ※必ず肉は常温に戻しましょう
  • ※仕上がった肉はすぐにカットせずに、少し冷めてからカットすることがポイント
カルニチンを豊富に含むローストビーフ