妊娠したい方のためのレシピabout fertility treatment
コロナでステイホームが呼びかけられている今、自宅で食事をとることが増えています。せっかくなので、食材の選び方を少し見直してみては如何でしょうか。今回は、「発酵食品」についてのお話です。
「発酵」とは、乳酸菌や麹菌、納豆菌、酵母菌などの微生物(菌)の働きによって、でんぷんやたんぱく質を分解し、アミノ酸や糖分など有益な物質を新しく作り出す働きです。元の食材にはなかった味わいや豊かな香りを生み出し、栄養成分豊富な発酵食品へと変化します。
・食品のうま味を引き出し、栄養価アップ
・食品の保存性を高める
発酵食品は様々な効果がありますが、中でも「腸内環境を整える」「免疫細胞活性化」「生活習慣病予防」といった働きがあります。
腸内は善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見(ひよりみ)菌70%の割合でできていますが、この日和見菌をいかに味方につけ、腸内環境を整えるかが妊娠へのポイントです。
腸内環境が整うことで、体内の有害金属排出が促進され、デトックス効果があります。腸内での栄養吸収率もアップするので、食事やサプリメントも体内で効果的に働きます。また妊娠中に腸内のバランスが崩れると、産まれてくる赤ちゃんのアレルギーリスクが高まることも明らかになっています。
最近では子宮内フローラも注目されていて、子宮内フローラのバランスで妊娠にも影響します。腸内フローラが整うと子宮内フローラも整ってきます。腸内バランスを整え、妊娠に向けた子宮環境作りを心がけましょう。
発酵食品を含む食品は様々あるので、下記を参考に食材選びをしてください。
主な微生物 | 食品 |
---|---|
乳酸菌 | ヨーグルト、チーズ、ぬか漬け、キムチ など |
酢酸菌 | 米酢、ワインビネガー、ナタデココ など |
納豆菌 | 納豆 |
麹菌 | 味噌、醤油、鰹節、日本酒、本みりん など |
酵母菌 | 味噌、醤油、パン、ビール など |
様々な発酵食品がありますが、味噌についてご紹介します。
味噌は日本伝統の発酵食品です。ところが近年の味噌離れにより購入量は昭和60年から比べると、現在は半分にまで落ち込んでいます。しかしながら海外では注目の食材で「MISO」と呼ばれ、需要が高まっています。
主原料の大豆には様々な成分が含まれていてレシチンは、コレステロールが血管に付着することを防ぎ、動脈硬化予防。他にサポニンは脂肪の蓄積を抑える働きがあります。食物繊維も含まれていて、整腸作用、便秘改善など健康効果が高い食品です。
最近の研究で、妊娠前に発酵食品を食べている女性は妊娠34週までに産まれる早期早産の発生が少なくなることが報告されています。
味噌汁でいろいろな具材とともに摂取してもいいですし、肉や魚の味付けで使用しても美味しくお召し上がりいただけます。
本日は発酵食品の味噌とヨーグルトで漬け込んだ、「柔らか味噌豚」のご紹介です。
お役立ちレシピのご紹介
【柔らか味噌豚】
☆材料 食材:2~3人分
◇豚ロース肉(とんかつ用): ・・・・・・・・・ 3枚
★味噌 ・・・・・・・・・ 大2
★無糖ヨーグルト ・・・・・・・・・ 大1
★みりん ・・・・・・・・・ 大1
★酒 ・・・・・・・・・ 大1
★醤油・・・・・・・・・ 小1
★砂糖・・・・・・・・・ 大1
★ごま油・・・・・・・・・ 大1/2
★にんにくチューブ・・・・・・・・・ 1~2cm
◇作り方
- 豚ロース肉はあらかじめ、筋切りをする。
- ★の調味料を合わせ豚肉い塗りこみ保存袋に入れ一晩寝かせる。
- オーブンシートを引いて、180度に予熱する。
- 20分程度焼いたら完成
※オーブンで焼く時、味噌が塊りでついていると焦げやすいのでその場合は取り除いて下さい。
【ポイント】
味噌とヨーグルトの発酵商品の力により、豚肉が一層柔らかくなります。