妊娠したい方のためのレシピabout fertility treatment
じめじめした暑さが続き、そろそろ夏本番。この時期は隠れ、熱中症が増えることから、こまめに水分補給をして、身体に熱がたまらないように注意しましょう。本日は血糖値についてのお話しです。高血糖は妊活中にも悪影響を及ぼすので、血糖値を正常に保つことが必要です。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度を指します。私たちが食事をすると、糖質が分解されてブドウ糖となり、血液中に吸収されて血糖値が上昇します。これに反応して膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖を筋肉や肝臓などの細胞に取り込ませて血糖値を下げる働きをします。
しかし、糖質の多い食事や不規則な生活習慣が続くと、血糖値が慢性的に高い状態、いわゆる「高血糖」になります。高血糖が長期間続くと、インスリンが正常に働きにくくなる「インスリン抵抗性」が生じ、さらに血糖値のコントロールが難しくなります。
高血糖は身体にさまざまな悪影響を与えます。血管の内壁が傷つきやすくなり、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気のリスクを高めます。また、体内のタンパク質と余分な糖が結びつく「糖化」が進行し、肌の弾力低下やシミ・くすみといった肌トラブルの原因にもなります。健康な身体と美しい肌を保つためにも、血糖値の管理はとても大切です。
不妊の原因に繋がる、排卵障害の機序のひとつにインスリン抵抗性が関与していると考えられているので、正常な血糖を保つことが必要です。さらにお母さんが高血糖であると、お腹の中の赤ちゃんも高血糖になり、さまざまな合併症が起こりやすくなり、血糖がコントロールできない状態で妊娠すると、流産や、胎児に先天奇形を合併しやすくなるので、早めに対策をとることが大切です。
血糖値を上げないための食事は、ベジファーストがおススメです。まずは野菜やキノコ類などを先に食べ、次に肉や魚などのタンパク質、最後にご飯などの主食を食べると上がりにくくなります。
GI値が低い食材は血糖値を上げないことが知られています。白米や小麦を食べるよりも、玄米や全粒粉にすると上がりにくくなります。野菜やレモン、ナッツ類、シナモンは血糖値を下げる食材として注目されています。他にも食物繊維が豊富な食材やタンパク質が豊富な食材もおススメです。
逆に、清涼飲料水やケーキや大福などの甘い食べ物は血糖値がすぐに上がるので、控えめにするように心がけましょう。
今回は血糖値を上げない低GI値レシピ【オートミールクッキー】のご紹介です。
オートミールには食物繊維が豊富に含まれており、血糖値をあげにくい食材のひとつです。チョコレートはミルクチョコレートはGI値が高く、血糖値を上げやすくしますが、高カカオチョコレートを使うことでGI値は低くなり、血糖値があがりにくくなります。バナナの甘味もあり、とても美味しいおやつです。
お役立ちレシピのご紹介
【オートミールクッキー(10分)】
☆材料(2人分)
オートミール ・・・・・・・・・40g
バナナ・・・・・・・・・ 1本
高カカオチョコレートチップ・・・・・・・・・ 大さじ3
◇作り方
① ジプロックにバナナを入れて、ピュレ上になるまで潰す
② バナナをボウルにうつし、オートミール、チョコレートを加えて混ぜる
③ クッキングシートを引き、フォークなどで一口大に並べる
④ トースターで焼き加減を見ながら、5分~焼く
※高カカオチョコレートチップがない場合、高カカオチョコレートをくだいて使うと作れます