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シンポジウムに参加して

担当:イマイ|2017.10.20

こんにちは

先週、広島で開催されたシンポジウムと他施設のクリニック見学へ行かせていただきました。
見学の目的は新しい技術を見させて頂くことでした。とても刺激を受けて帰ってきました。

胚盤胞のグレード分類はご存知でしょうか?
一般的にガードナー分類を用います。ガードナー博士によるものですが、博士の講演を聞くことができました。

ガードナー分類について少し触れておきます。
グレードの評価方法は『AA』が一番よいといわれています。最初のアルファベットは内細胞塊(赤ちゃんになる部分)の評価を表し、Aが一番よく、次いでB、Cとなります。後ろのアルファベットは栄養芽層(胎盤になる部分)の評価で、同じ3段階評価になります。評価記載は「AB」、「BC」という組み合わせなどになります。
「BB」ランク以上の胚盤胞と判断された場合なら40~50%の確率はあります。
しかし、重要なことはたとえ形態評価が良好であっても一定の頻度で染色体異常は認めらるということです。また年齢が上がればまたその頻度も増します。
つまり年齢も大きな要因になり同じグレードの胚盤胞を移植しても結果は同じではないということです。
しかし胚盤胞移植はとても有効な移植方法であることに間違いありません

最後に講演を聞き…
体外受精の世界でも世間と同じようにトピックスが時代と共に変わっていきます。その流れはすさまじく早く、技術はまさに日進月歩です。
私達培養士がこうして安全な培養液や安定した技術がある環境で仕事ができているのはこうした先生方の基礎研究があるからであり、先生方の講演を直接聞く機会に恵まれ、よい刺激をたくさん頂きました。

培養液の開発が進み、体外での培養環境が整った時代になりました。しかし、培養士の役目は日々技術を磨くのはもちろんのことその環境の中から培養室にあった環境で卵子の質を保持ができるよう預かることではないかと思っています。

裏方ではありますが、全力で卵子、精子のお世話をさせていただいております。

日々個々が小さなことでも疑問を持ち常に検証し改善していけるような培養室でありたいと思います。