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学会参加報告

担当:田中|2019.11.16

先週7,8日に神戸の国際会議場で生殖医学会が開催され、培養部全員で参加してきたのでその報告をしたいと思います。

演題数が多く朝8時からシンポジウムや口頭発表があり、とても密なスケジュールとなっていました。
企業ブースもたくさん出展していて、企業ブースを回るスタンプラリーのイベントがありました。
景品として有名どころのスイーツが用意されていて、私もロールケーキを頂いてきました!とても美味しかったです☺️

今回の学会では、AIを組み込んだ装置開発の進行報告、ラボの危機管理について、着床前診断など、最近のホットな話題がたくさんありました。

AI技術は主に胚の観察や評価の分野で注目されてきましたが、新たに良好精子の選別の為の技術開発がありました。
ICSIに用いる精子の選別は、培養士の主観によるものが多く、ラボ内であっても選別の認識を完全に共通することは難しいと言われてきました。
精子判別の技術開発はラボ内の認識統一や、1つでも多くの良好胚ができることに繋がるに違いないと思いました。
今後の発展に期待したいと思います。

また、スマホによる精液測定できる『Seem』の開発についての報告も興味深かったです。
自宅にて測定キットとスマホで簡易に検査でき、妊活への男性参加に繋がるという内容でした。実際に利用者は順調に拡大し、現在は測定キットをドラッグストアでも販売しているとのことでした。これまで女性向けの妊活商品しかなかったので、今後、男女で一緒に妊活について考えるきっかけになればいいなと思いました。

一方でスマホの電波が精子に及ぼす影響について報告がありました。
現代人が受ける電磁波は多くなってきています。目に見えず影響を感じにくいものですが、電磁波は精子の運動性や生存性に悪影響があるとの報告でした。
技術の進歩により、今まで以上に知り得る情報が多くなり、暮らしが豊かになることも多いですが、
気づかないうちに悪影響も受けているんだと実感しました。
電磁波は精子だけでなく、様々な影響が懸念されます。今後電磁波を減らす対策を国を挙げて取り組んでいく必要があると思いました。

他にもご紹介したい内容が多いのですが、今回学んだ事をこれからのラボ業務に活かしていけるようにしたいと思います。