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エルゴチオネイン

担当:石橋|2023.04.24

今年は桜の開花が全国的に早かったですね。晴れの日が続いたおかげで多くの方が満開の桜を見ることができたのではないでしょうか😇

さて、今回のブログはエルゴチオネインについてのお話を石橋が担当したいと思います!

皆さま『エルゴチオネイン』という物質を聞いたことありますでしょうか?
おそらく多くの方が聞いたことがないかなと思います。
私も去年参加した学会で聞くまで、知りませんでした。
では、最近美容の面などで注目されているエルゴチオネインについて詳しくお伝えしたいと思います。

エルゴチオネインはアミノ酸の一種です。基本的にキノコなどの菌類以外はエルゴチオネインを自身で作り出すことができないため、菌類、麹菌発酵食品以外は存在してもすごく微量です。
微量なのにエルゴチオネインが注目を集めているのは高い抗酸化作用があるからです。
過度な活性酸素の増加が進んでいる現代社会では、ビタミンCやEなどの抗酸化剤だけでは対応できないと考えられており、このエルゴチオネインの摂取が必要と考えられています。
エルゴチオネインは体内に入ると、酸化ストレスが高いヘモグロビンに集積し、酸化を防止することが研究で分かっています。
また、エルゴチオネインは抗酸化剤として働いても、自身が酸化されないため、人体に悪影響がないことも注目されています。

他にも神経細胞の研究において、注目されています。
傷ついた神経細胞にエルゴチオネインを投与した実験で神経幹細胞の分化を促した結果が報告されており、アルツハイマーや記憶低下の薬として期待されています。

このようにエルゴチオネインには期待値が高いですが、食べ物に含まれている量が微量なのが残念なところです。
しかし、摂取の仕方でこの量を増やすことができることが判明しています。
玄米の皮にもエルゴチオネインが存在しているのが分かっており、これに麹菌が作用することで、エルゴチオネインが120倍以上に増加することが研究で分かっています。
つまり、玄米と味噌汁の組み合わせがエルゴチオネイン摂取の効果的な方法です。
私も毎日玄米と味噌汁を摂ることはなかなか難しいですが、なるべくこの最強の組み合わせを食べるように心がけています。
エルゴチオネインはキノコの中でも、ヒラタケやエリンギに多く存在します。また、熱や酸に強く、水に溶けやすい性質の為、炒め物やスープなどで毎日少しずつでも摂取し、体内に常にエルゴチオネインを蓄えておくことをお勧めします。
もちろん、他にも必要な栄養素はたくさんありますので、バランス良い食事を目指すことが大前提ですね。
皆さまもバランスの良い食事、そしてエルゴチオネインにもぜひ気にかけて食事を考えてみて下さい!