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不妊治療中の予防接種と避妊期間について

担当:看護師 安部|2021.06.18

 新型コロナワクチン接種が急速に進んでおりますが
今回は、『不妊治療中の予防接種と避妊期間について』
お知らせします。

 ワクチン接種後の避妊期間について
★風疹ワクチンなどの生ワクチンは、接種後2ヶ月の避妊期間が必要です。
★インフルエンザワクチンなどの不活化ワクチンは、避妊期間を設ける必要がありません。

 新型コロナワクチンは、今までと違って
生きたウイルスを含まないmRNAワクチンです。

日本産婦人科感染症学会、日本産婦人科学会の提言には
『生ワクチンでないので新型コロナワクチン接種後
長期の避妊は必要ない』と明記されています。

長期の避妊は必要ないということは、避妊を必要としないのか、それとも短期の避妊が必要なのか、どちらとも明言されておりません。

 ただ、新型コロナワクチンが広く行き渡るに連れて
生殖医療における特定の侵襲的治療ではワクチン接種のタイミングを考えておかないといけません。
ワクチン既知の副反応が採卵、胚移植、子宮内精子注入法(人工授精)などの治療に影響を与える可能性があることも考慮しないといけないからです。
副反応の可能性があると採卵、胚移植、子宮内精子注入法(人工授精)などの治療後に発熱があった場合、それがワクチン接種によるものなのか判断が難しくなってしまうからです。

 当院として安全に安心して不妊治療を受けてもらうために新型コロナワクチンの接種資格を得た際に診察時に申し出てもらうように推奨します。

 不妊治療や検査だけでも不安も多く、ひとりで考え込むこともあると思いますので、初めての新型コロナワクチンについて、接種について、ご心配なことがあればまずは、ご相談ください。

 新型コロナワクチン接種後であっても、マスクの着用、院内感染予防対策を引き続きご協力よろしくお願いします。