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IVMセミナー

担当:カナモリ |2018.03.12

先月大阪の某クリニックで開催された IVMセミナーに参加してきました。
とても綺麗なクリニックでエントランスを入るとアロマのいい香りがしました。

IVMとは成長過程の卵子を早めに採卵し、体外で成熟させる方法です。通常の体外受精では卵胞の直径が20ミリ前後の時期に採卵を行いますが、
IVM-IVF(in vitro maturation-in vitro fertilization)というのは、卵胞の直径が7ミリ前後の早い時期に卵核期の未熟卵子を採卵し、その後24時間の卵子培養の後、体外受精または顕微授精します。
通常のIVFに比べてIVMの卵子は体外培養での成熟率が低いため 症例数は多くありませんが、PCOの方などには有効な方法として広く知られています。

今回のセミナーでは成熟培養の時間を24時間から36時間まで延長する新方式により成熟率が上がったという事でした。セミナーは半分が英語だったのでハードでしたが、細かな点まで講義していただきました。
今回はラボ内でIVMの検卵の様子も見学させていただきました。IVMは北浜ラボでも行っており 手順や注意点などは同じだったのですが、
培養士さんたちの考え方や業務に対する姿勢に刺激を受け、日々の業務を頑張れそうです。