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培養士という仕事

担当:ヤマグチ|2018.07.02

大阪府北部地震から二週間経ちますが、余震もまだ続いており、不安な日々を過ごされているかと思います。被災された方の一日でも早い復興をお祈りしております。

今回の地震では培養士である私たちの仕事への気持ちの再確認をする場ともなりました。

私は阪神大震災を小学校の時に経験しました。その時も私の住む所の被害は少なく、まだ幼かったこともあり、揺れている非日常的なことに恐怖を感じつつも、お隣の蔵が倒壊していてもどこか守ってもらえるような気になってました。

今では私もしっかりと守る側になっていました。今回の地震はちょうど出勤時間帯に起こり、通勤手段がストップしてしまい、携帯もなかなか繋がらない状態でした。でもラインは繋がり、職場の方との連絡もすぐにとれました。家族の安全を確かめると、ラボの状況がわからない不安から、直ちに患者様からお預かりしている命の安全を確認しないと!と、冷静に考え、行動することができました。

出勤には少し時間がかかりましたが、当院は目立つ被害もなく、お預かりしている全ての胚、精子や卵子の無事を確認できました。

地震当日は患者さまから、心配のご連絡をいただき、皆さまの大事な命だということも思いましたが、私達にとっても大事な命だったことを再確認しました。

ラボだけでなく、職員みんなが出勤できる者が率先して出社し助け合い、皆同じ気持ちだったことに私は安心しました。

東北地震以降、日本中の施設が地震対策を行い、様々な学会で、被災したからこそのラボの地震対策など公演もありました。

そのおかげで、どの施設も地震対策は頭に入っています。情報共有の大切さを感じずにはいられません。

それに加えて、当院でもさらに被災した場合の対処も再度確認する機会になりました。

地震当日より、万が一何があっても対応できる形でのラボ運営をしてきております。まだ余震は続いていますが、先週より厳戒態勢をとき、通常のラボ運営をしています。

これからも常に備えて、今回の気持ちを忘れずに培養士をしていきたいと思います。