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腸内細菌について

担当:タナカ|2017.09.11

こんにちは。
9月に入りすっかり気候が秋らしくなりましたね!
秋雨前線が活発になる時期なので、急な雷雨にはお気をつけ下さい☔️

先日大阪で開催されたセミナーに参加しました。
色々なトピックがありましたが、腸内細菌についての講演がとても興味深かったので、今回は腸内細菌をテーマに書かせて頂きました!
腸内細菌といっても範囲が広いので、『免疫』・『不妊症』との関わり2つに絞ってお話ししたいと思います。

以前妊活と腸活についてのブログで腸が炎症を引き起こすことで、全身に慢性的な炎症を引き起こすと書かせて頂きました。
この炎症について疑問に思われた方がいらっしゃったと思います。
炎症が起こると体内の免疫機構が働きます。この際働くのを免疫細胞といいますが、実は免疫細胞の約6割が小腸の内壁に集結しています。
腸は多数の免疫細胞が働く生体防御の要になっているので、腸で炎症が起こると体全体の免疫系に異常をきたしてしまうようです。

では、腸内細菌はどのように関係しているのでしょうか。

簡単に言いますと、腸内細菌は免疫細胞を刺激する作用を持っています。
例えば、乳酸菌は腸内の病原体を認識する部分を活性化させることで、免疫力をアップさせます。
他にも免疫細胞に作用している腸内細菌は様々あるそうです。

腸内細菌の定着は3歳までに決まってしまうそうなので、免疫系に大事な菌を含め、バランス良く様々な菌が生育するように赤ちゃんの内から食事等気をつけた方がいいみたいですね!

では、不妊とはどのように関わっているのでしょうか。
今回のセミナーでは多嚢胞性卵巣症候群(PCO)との関係が取り上げられていました!
PCOのモデルマウスを使った実験で腸内細菌の多様性が低下する報告があるそうです。
また、腸内細菌の産生する短鎖脂肪酸が脂肪細胞と結合することで肥満拡大の抑制にもなるので、PCOとの関係について色々調べられているようです!

長くなりましたが、上記の他にも腸内細菌についてとても勉強になるお話が聞けました😄
また興味深いお話が聞けましたら、ブログでご報告したいと思います(^^)