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双子

担当:キシ|2017.08.20

お盆が終わりましたが、まだまだ暑いですね。帰省やお墓参りなどを終えて、ちょっと一息つきたいところですね。

今回のテーマは『双子』にしてみました。

先日、知人から、『双子ってひとつの卵に精子がふたつ入るから双子になるんだよね~』と言われて、耳をうたがうほど驚いたのがきっかけです。決してそんなことはありません。
双子もひとつの卵にひとつの精子が入って正常に受精しないと双子にならないです。
ひとつの卵子にふたつの精子が入ると異常な受精となります。
ですので、双子であっても、ひとつの卵子にひとつの精子が入り、正常に受精が行われています。

一卵性と二卵性についてはご存じの方も多いと思いますが、ひとつの受精卵由来のため、同性であり、見分けがつかない程よく似ている一卵性双児と、ふたつの受精卵由来のため、性別が異なる場合があり、出生日が同一である二卵性双児ということになります。

カエルの受精卵を軽く糸でしばっていると、二匹のおたまじゃくしになり、その後成長して二匹のカエルになる。と生物の教科書に載っていたのをいまだ覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一卵性由来の双子の原理はそれと同じで、将来胎児になる予定の細胞(内部細胞塊:ICM)がなんらかの原因でふたつに分かれて発育が進むことにより、DNAが全く同じ双子が誕生します。

双子が同じ服を着ていたり、双子専用のバギーに乗っているところを見ると、とてもかわいらしく、ほほえましいのですが、双胎妊娠は出産のリスクが増加することを考えると、双子妊娠希望(移植胚の数を増やしたい等)は受け入れ難いのが現状ですが、気持ちはわかる気がします。