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ESHRE review

担当:カナモリ|2018.10.25

朝晩の冷え込みが厳しく、昼間は強い日差しで汗ばむこともあり気温の変化が大きい季節の変わり目になりました。皆さん体調など崩されていないでしょうか。

先日cook社主催のESHRE review2018に参加させていただきました。昨年も参加させていただきとても勉強になったので、今年も是非参加したいと思っていましたが、充実の内容でとても楽しい勉強会でした。
ESHREの中から5つのトピックを取り上げて教えていただきました。胚培養士として臨床に携わっていると、基礎研究をされている先生の発表内容は随分と自分から遠く感じ、理解するの難しかったり、時間がかかったりするのですが、教科書的な基本的な内容から発表内容を理解できるレベルまで引き上げて教えていただけるので、自分で内容をなぞるよりより深いところで理解できました。印象に残ったのは、PGSを行なっても妊娠率が劇的に改善される訳ではなく、その先を見据えた新たな方法について模索が行われ始めているという世界的な流れがあると言う点です。
また、私たち培養士のデイリーワークに検討項目として盛り込めるような精子処理に関するトピックも取り上げてくださり、難しいだけの勉強会では終わらせない内容となっていました。

先日、iPS細胞からヒトの卵子を作ることに成功したというニュースがありました。新たな時代に突入してきているなという感じがします。生殖医療の世界的な流れにこれからも注目していきたいと思います。