糖化
担当:ヤマグチ|2019.10.19
台風19号の被害状況が日に日に明らかになり、被災地の凄惨な状況に胸を痛めております。
被災された皆様には、心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を心より願っています。
どこにいても、安全、安心とは言えない今、当院でも常に備え、補うことの大切さを、スタッフ一同、改めて考え、行動していこうと思います。
先日、ふと鏡に映る自分の顔が、思っていた以上に、くすんでいる様に感じました。
そこで、老化現象の1つである糖化現象を思い出しました。
老化を促進する要因として、活性酸素による『酸化』と、食事などから摂取した糖がタンパク質と結合して細胞を劣化させる『糖化』などがあります。
この糖化とは、糖とタンパク質に熱が加わることで結びつき見た目が茶色く変化することを言います。
食品では、豚の角煮、トンカツ、プリンのカラメルなど、茶色くなることにより、一層美味しそうに見えるのですが、これが体内で起こると困ったことになります。
体内でももちろん糖化は起こります。食事で取り込んだ糖質(炭水化物)は、血液中の、ブドウ糖(血糖)になり、体の各組織をつくるタンパク質とともに、体温で温められてゆっくり結合し、糖化反応が起きます。
体内での糖化は、糖質とタンパク質が結合し、最終的にはAGEという物質に変化します。このAGEは体内に蓄積されていき、肌のシミ、しわ、たるみや、骨粗鬆症、血管の硬化、血栓の原因になったりもします。
この糖化を減らすためには、体の中の糖である血糖のコントロールが大切です。食後の血糖値の急激な変化や、血糖の高い状態の持続が糖化反応を促進するので、これを防ぐ必要があります。
まずは、血糖値が最も高くなっている頃である食後30分から1時間に軽い運動や体を動かしていること、摂取する順番を、野菜や肉である炭水化物以外からにするなど、少し気をつけることが大切です。
また、抗糖化素材として、酢、生姜、ハーブ、モロヘイヤ、サニーレタスなどがいいみたいです。
そして、食べ方でも工夫はできます。AGEがたっぷりあるトンカツを食べる時には、キャベツの千切りを一緒に食べ、お寿司の時には軍艦巻きから食べるなど。キャベツやのりの食物繊維がAGEを絡めとってくれます。また、お料理の際、唐揚げの下ごしらえに、ローズマリーとレモン汁を使う事でクエン酸の作用により、AGE発生を抑制できます。こういった事で少しずつ気をつけていけたらいいなと思います。
糖化抑制を心がけて、少しでも老化をストップさせたいと思います。また、健康な血管が、身体中に酸素たっぷりの血液を流してくれることにより良い卵子、精子をつくることにつながると思います。
最後になりますが、今年は通年よりも早くインフルエンザが流行しています。当院でもインフルエンザワクチン接種を始めました。ご希望の方は受付までお申し下さい。
急に寒くなりましたので、皆さま体調管理には十分お気をつけ下さい。