ご挨拶
担当:シノハラ|2017.12.16
培養室のシノハラです。
私事でありますが、
来年から少しお休みさせていただきます。
お休みさせていただくにあたり、
これまでのことを振り返る機会が増えました。
私は、不妊治療領域に従事して約10年、
当クリニックに勤務して約5年になります。
このお仕事をする前は、
まったく違う分野で働いていました。
いろんな要因が重なって、
思いがけず不妊治療領域で働くことが決まった時は、
「これは運命だ!」と興奮したのを覚えています。
私自身、20代のころから産婦人科に通院しており、
「妊娠を希望するなら早めに子作りを」と、
何度も何度も主治医から言われていました。
「将来は、不妊治療をすることになるんだろうな」と
漠然と思いながら過ごしていました。
そんな中で、縁あって胚培養士になり、
産婦人科で働き始めたときは毎日が新鮮で勉強の連続で、
本当に大変でしたが、同時に充実した日々でもありました。
学生の頃は細胞培養を専門にしており、
「ヒトの細胞で最大のものは卵子」
とは知っていましたが
初めて顕微鏡越しに見た卵子は、本当に大きくて
細胞の女王様みたいだな…と感じたことを思い出します。
同じ境遇の患者さん(勝手に思ってたわけですが)たちが
無事に卒業していく姿を見送る度に、
責任は重いけど、本当にやりがいのある仕事だな…と
感慨深いものがありました。
もっとステップアップしたくて
今のクリニックに移ってきましたが、
院長先生との面接で
「僕は命を作るのが仕事だから、絶対に中絶手術はしない」
との言葉に深く感銘を受け
「この先生についていきたい!!」
と心に決めたことを思い出します。
当院の培養室のメンバーは層が厚く、
色んなクリニックで経験してきたベテラン培養士が集結する傾向にあるんですが、
情報も経験も豊富なスタッフたちと意見交換すると
本当に勉強になります。
研修にも積極的に参加させていただけますし
常に新しい技術を取り入れているクリニックでもあります。
こんな環境で働けること、
本当に恵まれているなと改めて感じています。
そして、
培養士という仕事がやっぱり好きだな、と
再認識しています。
少しの間、この場を離れることになりますが、
復帰した際には、また治療のお手伝いをさせてください!
どうぞよろしくお願いします。
シノハラ